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先天性股関節脱臼(こだつ)とは

 こんにちは。こだつパパです。

 まだ0歳の赤ちゃんである娘が患った「先天性股関節脱臼」。どのような疾患なのか、みなさんご存知ですか?
 先生から聞いた情報、ネットで調べた情報を素人ながらまとめてみました。

先天性股関節脱臼ってどんな疾患?

 先天性股関節脱臼は、最近は発育性股関節形成不全ともいい、大腿骨頭が骨盤の臼蓋というお皿から外れ、離れてしまった状態のことです。赤ちゃん本人に痛みはないそうですが、治療せずに放置すると将来歩行時に股関節に痛みが出るなどします。早期発見できれば手術せずに治ることがほとんどのようです。五輪マラソンのメダリスト有森裕子さんは先天性股関節脱臼だったそう。心強いですね。

原因

 赤ちゃんはまだ関節が柔らかく外れやすいので、外から不自然に力が加わることによって脱臼します。脚を引っ張るのはもちろん、脚を伸ばした状態で固定するなども原因になります。なりやすい子には特徴があり、下記に当てはまる子は要注意です。

  • 女の子である(男の子より股関節が柔らかい)
  • 寒い時期に生まれた(分厚い服やおくるみで脚の動きが制限されやすい)
  • 親族に同疾患の人がいる
  • 逆子だった(お腹の中の姿勢)

娘は3つ当てはまりました。これを知っていればもっと注意してたかもしれないと後悔。

予防

 脱臼を引き起こさないためには、とにかく赤ちゃんの脚が自然に自由に動くようにしておくことです。赤ちゃんの脚はM字がデフォ。元気に曲げ伸ばしできるよう、窮屈な服、おくるみは避けるべきです。脚を引っ張るのもNGなので、おむつ交換の際は脚を持たずお尻を持ち上げて交換しましょう。抱っこはコアラ抱っこがベストです。
 昔はおしめを巻いていて(よく構造知りませんが)脚が動かしにくく、股関節脱臼になる子は多かったようです(100人に2,3人とか)。紙おむつになって、予防啓蒙により1000人に1〜3人程度となったとのこと。ただそれが昨今、医師、親の油断を招いていると思います。産後の病院の説明も大して無かったり、検診で見逃されることもあるそうです。最近発症数が増えてきているらしいですし大問題だと思います。もっとメディアは取り上げてくれやー

最近、健診での見逃し例=1歳以上で発覚する例が増加しており、全国から患者さんが当センターにお越しになっています(下図)。見逃し例が増加している原因は、健診の質の問題です。健診制度は保たれているのですが、様々な事情で質的に低下しているのです。

先天性股関節脱臼の診断|滋賀県ホームページ

しかし全国的にも最近発生率が増加傾向にあり、また健診などでの見逃し例(遅発見例)が多くなってきているといわれている。

第21回 あいち小児センター「小児医療懇話会」 最近の先天性股関節脱臼ー予防・診断・治療ー 服部 義 先生 プレゼン資料

治療方法は?

 大きく分けて二つの治療方法があります。

  • リーメンビューゲル
  • 牽引治療

病院によって治療方針は異なりますが、脱臼の程度によって、だいたいこのどちらかで始まると思います。

リーメンビューゲル

 リーメンビューゲルというベルトのような装具を取り付けて整復する(大腿骨頭を正しい位置に持っていく)方法です。うちはリーメンビューゲル治療も選択肢はありましたが、ちょっと状態が悪かったため選ばなかったので、装具を見たこともないし正直よくわかりません。おそらくメリットは入院の必要がない、これだと思います。リーメンビューゲルをつけて、数週間ごとに通院して状態を確認していくようです。デメリットは整復率が牽引治療より悪く、大腿骨頭壊死という合併症の危険があります。ネットを見ていると、まずリーメンビューゲルで始めて、良くならなければ牽引治療に進むパターンが多い気がします。

牽引治療

 赤ちゃんをベッドに固定し(!)、脚を錘で引っ張って整復する方法です。メリットは整復率が高く、合併症の心配が少ないこと。デメリットは1、2ヶ月程度入院となり、治療が辛いことです。親は赤ちゃんにこんな治療をさせてごめんねと、精神的に来ます。付き添い入院者は寝不足になり、授乳姿勢も通常と異なるため肉体的にもきついです。。。

 ここでは娘が受けた開排位持続牽引整復法を簡単に説明します。詳細は入院時の記事で。オーバーヘッドトラクションという違うバージョンもあるみたいです。

第一段階

 脚を伸ばしてまっすぐ引っ張ります(水平牽引)。ももの付け根から足首近くまでバンドを包帯で巻きつけて、バンドを引っ掛けて片脚数kgの錘で引っ張ります。赤ちゃんの体重くらいの錘で引っ張られるので、動かないように赤ちゃんはベッドに固定します。上にずれた大腿骨頭を徐々に下に下げていきます。赤ちゃんは最初は泣きますが、次第に慣れてきます(←うちはそんなことはなかった)。期間は2〜4週間程度らしい。たまに錘を外して抱っこが可能です。

第二段階

 太ももだけにバンドを包帯で巻きつけて、今度は上方から引っ張り始め、徐々に股の角度を開いていきます。第一段階と同様の錘で。日々角度が開いていくため、進度が目に見えます。最終的に75度まで開かせます。期間は2週間程度。この時もたまに外して抱っこが可能。
 膝から下は動かせるため、第一段階より少しは赤ちゃんの機嫌が良くなるかもしれません。

第三段階

 75度で開いた状態を保ち、徐々に錘を軽くしていきます。そうすると大腿骨頭が臼蓋に収まっていきます。期間は1週間程度。第三段階は治療の要で、錘を外すことはならず、当然抱っこはできません。

第四段階

 大腿骨頭がいい位置にきたらギプスで固定します。ここでようやく退院できます。ギプス期間は2ヶ月程度。おむつが付けられないのでなんらか工夫しないと排泄物が漏れますし、抱っこできますが重いですし、お風呂は入れません、チャイルドシートに乗れません、ベビーカーはみ出ます、とまだまだ苦労は多く、いろいろと工夫が必要な時期です。

第五段階

 ギプスを切断して外し、今度はぶかぶか装具なるものを付けます。期間は2ヶ月程度で、その後徐々に装具を外せる時間フリータイムが増えていきます(午前午後一時間ずつフリー→二時間ずつ→寝るときのみ装着。フリーとは言っても、OKなのは寝転がせて子供の自由にさせるのみで、やむを得ない時はだっこOKですが制限がありました)。テープ式のおむつが普通に使えますし、装具のままお風呂もOK。チャイルドシートやベビーカーはギプス同様工夫が必要です。

治療後

 約半年に及ぶ治療が無事終わればおしまい、ではなく15歳くらいまで毎年経過観察があります。

娘が立ったら、歩いたら、泣かずにはいられません😂

元気に友達と走り回る姿を早く見たいですね。

参考

 参考になるサイト、先輩方のブログを下記記事にまとめました。治療方針を決める際、実際どんな治療になるのか不安なとき、読んでみると良いと思います。

早期発見、予防についてはこの動画がわかりやすいです。

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